2014年8月23日土曜日

【2014/08/04】最後のコント

というタイトルの公演に向けて、このクラスの稽古はいよいよ佳境に差し掛かっています。公演名は「《最後の》コント」ですが、劇研アクターズラボ+あごうさとしはまだ一年目、つまり「背泳ぎの亀」としての《最初の》公演となります。

コント、と言うのはもともとフランス語で、短い話、と言うくらいの意味でしかない言葉であったのですが、日本ではそれがいつの間にやら滑稽な小芝居、的な意味で浸透しているものの、上演時間は約90分のお芝居ですので、これ自体がコントである、とは言いにくいかもしれませんが、どちらにしても、というか、そもそも、最初の公演から、最後についての演劇を作っているわけですから、どちらかと言えば後ろ向きな雰囲気を漂わせつつあるように感じてしまいがち、ですが、内容的には、日本的な意味での、コント的要素たっぷりの公演になっています。

コントと言いつつ90分、しかもほとんどの出演者が舞台上に出ずっぱりで、なかには今回の公演が人前に出る初めての経験という出演者もいる中で、最後にまつわる最初の公演がもうすぐ始まります。

2014年8月11日月曜日

“背泳ぎの亀” 第1回公演 《最後のコント》公演終了


アトリエ劇研にて8/8~10 までの3日、全4ステージの公演が無事、終了致しました。

二日目の夜から雨が強まり、千秋楽の日は開演直前まで強い風と雨が吹きすさんで、直前に開演時間の変更を余儀なくされてしまいましたが、そんな中、沢山の皆様にご来場いただきました。台風が通過し天候の優れない中、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

タイトルは 《最後のコント》 でしたが、背泳ぎの亀としては最初の公演となりました。これから半年の休憩を挟み、来年の3月からまた公演の為の稽古が始まる予定です。その時もまた、多くの方にご来場いただけたらと思います。

出演者の皆さん、演出のあごうさん、お疲れさまでした。
改めまして、悪天候の中ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。
それではまた来年、劇場で皆様をお待ちしています。



2014年8月7日木曜日

【2014/08/06】通し稽古

アトリエ劇研を使って、最後の通し稽古をしました。以前に稽古を見た時より、断然良くなっていて、正直ちょっと驚きました。まだ細かい修正(問題)はあるものの、お客様の鑑賞に堪える作品になったと思います。スタッフも最後の調整に余念がありません(写真)明日は仕込み、明後日いよいよ初日です!!
ご来場お待ちしています!

2014年8月6日水曜日

【2014/08/02】あとは本番


例えば分かりやすい問題があったとして、というか、やっぱり問題はあったし、それについては時間をかけて解決していかなければいけないことだから、簡単にこんな問題があってこんな解決がありました、と言うわけにはいかないものの、それでもいつかは、来るべき日がやってきてしまうのだから、それについて話し合わなければいけない、

という芝居を稽古場では今日も繰り広げていて、ではその日の稽古の問題とは何だったのかというと、出演者たちはそれぞれに集中していたし、稽古自体はスムーズに進んで、しいて問題があったとすれば、そこがいつもの稽古場ではなかった為、出演者のひとりが道に迷ってしまったということでした。

もちろん、そんな些細な問題ばかりではないけれど、それでも本番は直ぐにやってきてしまうし、それに向けた集中力も格段に上がってきた稽古場は、俳優になるためのラボではなく、公演前の劇団の空気に変わっているのだと思います。

つい一年前までは演劇をやったことのなかった人もこの稽古場にはいるのですが、演劇の大変さや、試演会での経験などを蓄えた出演者たちは、ひとりの俳優として今週末にアトリエ劇研で公演を行います。皆さんのご来場をお待ちしています。





2014年8月3日日曜日

【2014/7/28】着々と完成

この写真は「最後のコント」の当日パンフレットの写真で、この中を開くと出演者の名前だとか、演出のあごうさとしさんからの挨拶文などが書かれています。

例えば、このパンフレットを作るにしても,デザインした人、このロゴマークを作った人、最後のコントのあらすじを書いた人、出演日程を決め劇場を予約した人はそれぞれ皆が別の人です。


たった一枚のパンフレットの表紙だけでも、実は何人もの手が加えられています。さらにこのパンフレットを印刷に行ったり、校正をしたりすると、また更に数人の助けが必要になるのです。

そして、本来であればそういった裏方の仕事を俳優がやる事というのは少ないのですが、アクターズラボでは、そういった仕事もこなしながら、なおかつ舞台に立たなければ行けません。そしてそれは、やっぱり大変な事です。

しかし、例えばこの「背泳ぎの亀」という団体名も、写真にある六角形の彼らのロゴマークも、出演者達によって提案されたもので、稽古場で生まれたものは確実に形になって刻まれています。

本番は白い紙でなくブラックボックスの中でのお芝居ですが、稽古場で生まれたものである以上、それも形になってきっと現れてくれるだろうと期待しています。

日曜日のチケットが残り少なくなってきています。劇場でお待ちしています。


2014年7月31日木曜日

【2014/07/31】話し合い。

公演を間近に控えて、稽古時間のほとんどを話し合いに費やしました。
「公演が近づいているのに、皆の気持ちがバラバラ」と感じた一人のメンバーの呼びかけによる話し合いでした。メンバーとはラボメンバーのみならず、主催者(劇研)やスタッフも含めたメンバーです。参加したそれぞれが、自分の意見を言い合い、今から私たちが何をすべきか、どういう気持ちで取り組んでいくのか、が確認されました。
もちろん不満もあるだろうし、疲れも、焦りも含めた、色々な思いもあることと思います。それも含めて、忌憚ない意見交換ができたことはとても良かったと思います。
貴重な本番直前の稽古をつぶして行う、価値のある話し合いだったと思います。
そしてこれが、公演にとってプラスに働くことを心から願っています。

2014年7月28日月曜日

【2014/7/26】身体と声のバランス


例えば最近ではマルチタスクという元々はコンピューターにしか使うことのなかった言葉を比喩的に人の行動というか行為の仕方についても使うことが多くなっていて、つまり効率よく色んなことをこなせるとか、結局どっちも中途半端になってしまうものだからむしろ仕事には向かないとか、器用な人はいくつも平行してあれやこれやとこなせるのでしょうが、とにかく、複数の事を同時にまかなう、というような状態のことを指すのだろうと何となく理解できます。


稽古場で当たり前のように発せられる、もっさい、という言葉を出演者たちが理解や了解ができるのは、そのマルチタスク、という言葉がパソコンが当たり前になったからこそ、ここ数年で浸透した言葉として一般化されたように、作、演出のあごうさとしさんと出演者たちが一年を通じて共に過ごした時間があったことの象徴的するさり気ない一言だと思います。


今日の稽古では3行程度の短いセリフに苦闘していたとある出演者は、そのセリフの間にどんな身振りをするか、具体的にはどんな風に笑える間抜けな動きが出来るか、ということを実践しながら、なおかつ、しっかりとセリフも届ける、つまり声を出しながら身体も動かす、というマルチタスク、といっても日常はそんな事を繰り返しているのですが、意識して身体と声を同時に動かそうとすると、どうしてもギクシャクするもので、その3行の稽古のために多くの時間が費やされました。


ある意味で重箱の隅を突くような細かい指示が費やされるのは全体の骨組みがしっかりとしている証拠かと思います。小さな事をコツコツと、ばかりやっていると大抵はドカンと大きな事をしないと不安になったりするものですが、間もなく本番だからこそ、小さく小さくまとまった身体と声を届けられたらと思います。